◇
先日ついに熱海で、念願だった沈船ダイビングが実現した。
そしてその後は恒例の、私たちの偶然と運にかけた「ダイビング飯」が待っていた。
だが熱海でダイビング飯というと観光地価格設定のような気がして、お店選びにちょっと消極的になってしまう。
相方ケンジが例のごとく、ダイビングセンターの人に、この辺りのおススメのお食事処を聞く。
そうしたら、熱海駅の駅ビルはテナントがいっぱい入っているからそこに行ったらどうですか?という。
うーん。なんか気が乗らない。
確かにお店はいっぱい入っているだろうし、きっと美味しいものは食べられると思うが、そうじゃないのだ。
◇
とりあえず私たちは、熱海駅の方向へ徒歩で向かうことにした。
海からは階段や登り坂が続き、だんだん息が上がってきたころに、駅前のアーケード街(平和通り商店街)が見えてくる。
すぐ目の前には「熱海プリン」に行列ができていて非常に気になるが、まずはこの空腹を満たしたい。
◇
奥の方に見える立派な駅ビルより、やはりここは昔懐かしい雰囲気の商店街でお店を探したい気分だ。
いくつかのお店を見てみたところで、熱海にしてはリーズナブルなお店を見つけた。
干物定食が800円。安いよね・・
既に15時近いのに、こじんまりしたお店にはたくさんお客さんがいた。なんとなく期待できそう。
メニューを見ていたところで、「干物3枚定食・1500円」にめちゃくちゃ惹かれた。
干物が3枚もついてくる!3枚も!でも安いじゃん!
ただし、「すっごく時間がかかるので、時間に余裕のある人だけご注文ください」的なことが書かれていた。どうやら1枚づつ干物を焼くということらしい。
時間なんて全然オッケーなので即注文。ビールのアテに焼き上がったお魚から出してもらうことにした。
一緒に注文した瓶ビールが、ノスタルジックな伊豆限定デザインというのも嬉しい。
干物はどれもフワフワでペロッと二人で平らげてしまった。
その他、お刺身定食のお刺身もバラエティ豊かで豪華。
「このお店さ、アタリだよね。」
「だな。」
相方ケンジが嬉しそうに頷いた。
このお店でお腹いっぱいになり、「熱海プリン」は結局スルーして帰ってしまった。
熱海は絶対にまた来るはずだから、その時のお楽しみとしよう。
この記事へのコメントはありません。