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→【熱海・海底遺跡】仙人現る。ー その1 のつづき
熱海で潜るのはこれで3回目になる。
やはり私は熱海の海が好きだ。
熱海はマクロ生物に興味がなくても、カメラを持つことなくボンヤリと潜っていても、それなりに楽しめる。
そそり立つ大きな根や入り組んだ地形、ソフトコーラルを見ながらフワフワと漂っていれば、このまま竜宮城が見えてきそうな気分になってくる。
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まずはビタガ根を散策し、2本目の沈船ダイブに向けて体を慣らす。
5月中旬の海は白っぽく濁っていたが、水深20mを超えて潜っていくとそれも抜けて視界が良くなってきた。
海底遺跡の話を聞いた後のダイビングだったので、
「あそこに見えるのは、もしや人工物の石畳?」
なんて、海底の景色がミステリーに見えてくる。(たぶん気のせい)
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1本目のダイブが終わり、休憩をはさむ。
その休憩が仙人先生による難易度高めのトークライブだったためか、時間が過ぎるのがとても長く感じた(笑)。
いざ2本目沈船ダイブ!
流れとしては、真っ二つに割れた船の船首からロープ潜行した後、船尾へ移動しまたロープを伝ってエグジット。
どちらもロープが使えるので、ダメダイバーには嬉しいシステムだ。
その間の移動は100m程度なので問題ないが、船の高さに沿って移動してしまうと、ちょうど船が二つに割れた部分が水深が深くなっているので、きちんとダイブコンピューターで水深を確認するようにとの指示を受けた。
ロープを伝って潜行していくとだんだんと目の前の濁りがクリアになっていき、海底に眠っている船が徐々にその姿を現してくる。
その瞬間はなんとも言えずスリリングで、想像していたよりもはるかに巨大な姿に、ただただ圧倒されてしまった。
途中に階段やウインチなど見えたり、船内へ入れる開口部があったり。
船内への開口部は水圧の影響で吸い込まれマスクが外れたりする可能性があるので、覗き込まないようにとの説明があったので、恐る恐るそっと上から見るだけにしておく。
開口部上にたまたまいたところ、私は逆に吹き上げるような水流を感じ、マスクが吹っ飛びそうになって慌てて押えた。
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今回私のエアの消費が激しく、泣く泣くもう上がらなくてはならない・・・と後ろ髪をひかれるように沈船を後にしてきた。
念願の沈船ダイブは叶ったけれど、エアの消費に関しては今後の最重要課題としておかなくては。
あの日から数日経った今も、目の前の沈船の迫力感が鮮明に思い返される。
海底遺跡や沈船やら、都心からこんな近場に魅力的なスポットがあるなんて、やっぱり熱海は最高に面白い。
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