私が思うスキューバダイビングの難点とは、女子にとっては美意識を保つのがなかなかハードルが高い、ということだ。
スキューバ女子にとってダイビングの時に困ること第一位といえば、日焼け対策を含めてお化粧どうすんの?ということではないだろうか。
若い子ならおそらくたいして問題もないだろうが、この年になるとむしろ問題しかない。
しかもダイビング仲間というのは、お決まりのように皆さんで写真撮影があったりする。
なかばスッピンに近い状態での写真撮影は、身を削られる思いがする。
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そしてエグジットの後は、水圧でマスクの跡が顔に残り、しかもいつまでたっても消えやしない。
うっかりしてれば鼻水やらなにやら、なんて状況を人様にさらすこともある。
女子が彼とバディを組んでいてこの状況では、トラウマになってしまいそうなことがフツーに起こる。
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初期の頃、わりと年配の方のグループに混じってのツアーに参加したことがあったが、まるで休日の町内会のゴミ拾いといった雰囲気で、勝手に思い描いていたダイビングのイメージとかけ離れていたことに驚いた。
そりゃダイビングってやたらと朝が早いし、どーせ着るものは脱ぐか見えなくなるかだから仕方がないのは理解できる。
ただダイビングにハマる=美意識を捨てるというのはあってはならない。
これはどうにかしなくてはならない由々しき問題だ。
ただでさえ、この年になると崖にしがみついている指を一本一本剥がされているような、そして諦めていっそのこと落ちてしまえば楽かもしれない…と思うようになっているところへ、ダイビングによって諦めが加速してしまっては絶対に危険だ。
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なのでここはハードルを高く、隠すメイクより化粧が落ちてもいいベースをつくりあげることにシフトチェンジしていこうと決めた。
そのための美顔器やらコスメやらアレコレを買い込む。
全てはそれも、ダイビングを心から楽しむための自分への投資なのだと言い聞かせているが、やっぱり、ダイビングはお金がかかる娯楽だなと思う(笑)。
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