photo by KENJI instagram
前回の続きはまたとして。
今気持ちが先立ってしまい、こんなことを書いて良いのか少しばかり良心の呵責があるのだけれど、やはり呟いてしまおう。
なぜ、海の中でのハゲ頭はああも神々しく見えるのだろうか。
地上で見る100倍くらいの威圧感があった。
◇
おそらく私はあの出来事以来、ぶっちゃけ「海中ハゲ頭アレルギー」なのか、海の中でのそれに過剰反応していた。
ふとした日常にあの強烈な残像が目の前に現れ、私の思考と行動を止めてしまうのだ。
トラウマと言ってもいいかもしれない。
だからこそ自らの中で神格化して矛先をごまかし、私自らへのメンタルダメージを最小限にしていたという、それも自分の身を守るための防衛なのだろう。
あれからというもの、ホバ神御神体とは再会していない。
が、ホバ神の化身であろう人物(見た目)には数カ所の海で遭遇している。
ホバ神とは?→【ホバリングの神】との奇跡的な再会に、感慨深くなった。
ちなみに威圧感たっぷりなのは安全停止中に目の前に迫ってきたあの時一度のみであり、幸いなことにその後同じ目には合っていない。
それどころか化身達は、一目でわかるようあの手この手で私に存在をアピールをしてきた。まるで幸せを運ぶ小人達のように。
◇
先日は、海底で一輪車に乗っておられた。
もちろん、一輪車は見えない。
が、それが見えなくても一輪車に乗っているとしか思えないお姿だから、非常に目についた。
わかりやすく言うならば、
ホバ神の化身→ベテランのように見えてそうじゃない方が多い→(泳ぐスタイルが)自転車操業→更に上をいく一輪車操業
今目にしているファビュラスな海底の風景そしてアメージングな時間、
けれど何を差し置いても海底で一輪車に乗っている髪の毛の薄いおじさまの方がインパクトがあった。
いや、私は人の泳ぎをあれこれ口出しできる身分じゃないのは百も承知であるし、いまだに残圧の数字に怯えるダメダイバーだ。だからこそわかる。
海底と体を水平にするのは、最初は意識しないと難しい。
◇
ダイビングの最中に何度か視界を横切っていった必死な形相の一輪車のおじさま。
浮力調整に失敗し、突如頭に輪っかをつけてフワフワと天に召されるおじさま。
砂地での忍者ごっこに余念のないおじさま。
神の化身達のキュートなお戯れを拝見すると、心が和んだ。
ボートに上がったら、すぐさま本日の反省会と称して酒を酌み交わしながら語りあいたいくらいだ。余計なお世話だと思うが割と私は本気だ。
そんな化身達のお戯れによって、あの時御神体から受けた強烈な衝撃が日々和らいできているのを感じている。
以上。
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