ダイビングの器材は、女性からしてみるととにかく重い。
海外のお姫様ダイビングなら、周りのスタッフがすべてやってくれるので重さと戦うことはないだろうが、日本の海でそれが許されるのは体験ダイビングの段階くらいだろう。
まずタンクのついたBCが重くて自分で装着できない。
だったらと思い、座ってタンクを背負ったら、今度はそこから立上れない・・・
もう海に入る前からダメダイバーだ。
海に入ったら入ったで、泳ぎが下手+脚力がないのか全然進まない。
追いていかないでーーーー!
毎回、自分のダメっぷりに軽く幻滅していた。
◇
ただでさえ若くないのに、ほっといたら現状より悪くなるだけだ。
ダイビングを続けていくには、自分で身体を鍛えるしかないか・・・
そう思い立って、せっせとスクワットをし脚力をつけることを意識し、体幹を鍛えるためにヨガに精を出す毎日となった。
おかげで気が付いたら、身体がしまってきて長年気になっていた下っ腹もなくなってきた。思わぬ副産物だ。
◇
器材の扱いもそう。
私はレンタル器材でダイビングをし、海から上がった際レギュのキャップを閉め忘れたまま真水につけて放置したことがあり、かなりの剣幕で怒られた。
下手すると高額な器材が壊れることもあるので、怒られて当然なのだが。
「OWの講習で習いましたよね?」と言われたが、そんなこと習ったっけ??という状況だった(笑)
私のOWの講習時なんて、レギュやBCが何かも全く覚えられずにいたのだから(よくライセンスが取れたものだ)、そんなもんだろう。
そしてもともと機械音痴なので、器材そのものに興味がわかず、特に器材をレンタルしている段階だと器材の扱いを真剣に覚えようという姿勢もなかった。
オロオロしてたら、なんだかんだと誰かが手伝ってくれたから。
が、いざ自分で大金をはたいて器材を買ってしまうと一気に意識が変わった。
自分の無知で、高価な器材をぶっ壊すわけにはいかない。
だから最低限のことくらいは知識をつけ、他人の手を借りずに出来るようにならなきゃと思う。
今は怒られた経験がありがたく身に沁み、同じ過ちだけは絶対にしない自信がある(笑)
◇
40代半ばで、泳げないのにスキューバダイビングのライセンスを取得する、という人生の中でも無理ゲーに近いことをやってしでかした私。それはころっとライフスタイルまで変わる結果となった。
そしてそれよりも相方と一緒にダイビングを始めたことにより、ダイビングだけじゃなく人生のバディとして唯一無二の存在になったことも大きい。
だからダイビングは面白い。
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