ダイビング女子

ダンゴウオフィーバーに感じる違和感を、掘り下げてみた。

(ダンゴウオの写真は頼りの相方ケンジも持っていなかったので、フリー素材集よりお借りしました→ゆんフリー素材集より)

 
ダイビングを始めて2度目の冬になる。

この時期は、全長数ミリの「ダンゴウオ」でダイバーたちは熱くなっている。

確かに奴らはビジュアル的にも可愛いと思う。
だが、それほどまでに・・・?

 
私は性根がねじ曲がっているので、 ダンゴウオとはお客が少なくなる冬の時期の為に大人の事情で仕立て上げられた捏造アイドルだろ、とすら思っている。


期間限定でしか見れない天使模様なんかも 、なんとも商売上手ではないか。

 

 
それにしても、ダイバーとは不思議な生き物だ。

地球の面積の約7割を占める大海原で、わざわざ海底で目を凝らしてミリ単位の生物を見つけて喜んでいるんだから。

海の面積のごく一部でしかない山でさえ、岩に這いつくばって小さな生物を探す大人はほぼ見当たらない。

こんだけ広大な自然を目の前にミクロだのマクロだの、そんな分類そもそもおかしい気がする。神の見えざる手は機能していないらしい。

あなたたち、目を覚ました方が良くない?

それくらい思っていた。



何故私は、こうもダンゴウオフィーバーに違和感を感じるのだろうか。
一度掘り下げてみようと思った。

私は、絶望的に不器用と笑われ、悔し涙と海底の泥を舐めてきたダメダイバーだ。

ようやく、本当にようやく人並みに潜れるようになってきた今、この先の目標をすっかり見失っているのではないだろうか・・・?

 

この歳で怒られまくって、やっと人並みに潜れるようになったのに。

 

死刑執行のようなボートダイビングを泣く泣く克服してきたのに。

 

自分にとってダイビング克服は目の前に立ちはだかる大きな壁であっただけに、それを乗り越えた先がダンゴウオに代表されるような「ちっちゃな生き物探し」であってはならない的な、自分の硬派な部分がすごく面倒な方向に持っていこうとしていたのだ。

 
 

そうか。そういうことか。


最近のダイビングの達成感の無さをダンゴウオの仕業にしようとしていた自分の狡さに愕然とした。

 

 

ダンゴウオに嫉妬していた、といってもいいかもしれない。

ウミウシも?いや、違うな。あいつらただのカラフルなナメクジだから。

 

もともとねっとりとした女性特有の嫉妬など自分は縁のないものだと思っていたし、そんな女性達はなんて生産性がないのだろうと軽蔑すらしていた。

だが無垢な天使の象徴とも言えるダンゴウオだからこそ、彼らに対してそのような感情を抱いていた自分の心の闇を感じずにはいられなかった。



例えるなら、「可愛いだけで年収1000万円」なんてタイトルの本を書店で見つけてしまった時のような、なんだかやり場のないモヤモヤ感に似ている。


 

そうだ。根本はこれなんだ。


海の中だけでなく陸の上でも、いや、今までの生涯全般に渡って、人よりとても無器用に生きてきた。

人に媚を売って、世の中上手に渡り歩くタイプとは正反対の女子だった。

言うならば、期末や模試などのテストの点数はとれるのに、内申点が良くないタイプだった。真面目に学校生活を送っていたはずなのに。

それは、結局先生ウケが良くないと同義語である。そういった意味で、人より余計に辛酸を舐めてきた自負がある。



だからこそあんな小魚なくせに、ちょっと可愛いだけでダイバー達を虜にしてしまう存在が疎ましいのか?


多分、図星だ。
どんだけ承認欲求強いんだ、自分。


軽いダンゴウオ批判のつもりが、一周回って自分が見て見ぬふりをしていた根深い問題をゴタゴタに絡めながら戻ってきてしまった。






では、次は私はダイビングで何を目標にすればいいのか?
どうやら自分は何かしら登る壁がないとやりがいを感じないらしい。

いや、本当はそんな目標を敢えて掲げなくてもダイビングというものは自分の感性に沿わせていくというところで楽しいはずのものだ。

日常の雑多な感情がそれを忘れさせてしまうけど、その感覚を取り戻しに海へ潜るんだ。

 

若い頃は何か目標がなければならない的な生き方は、それはそれで良かったと思う。

そんな生き方に慣れてしまった自分は、脇目も振らずただエネルギーをそこに向けていけばいいので、ある意味楽だったのだ。


だが、もうそろそろ今まで自分が得たものの大きさへの気付き、そしてそれらを土台に人生の充実度をふくらませていくような敢えて目標を立てない生き方も、これからは見つけていこう。

 

私にそんなことに気がつかせてくれたダンゴウオには、多分頭が上がらない。多分。

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