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→ 海底で、掛け算をしてみた。【ディープ・スペシャルティ】その1 の続き
ディープ・スペシャルティ3本目の講習は、水中での圧力の影響について学ぶという内容だった。
事前に圧力の影響を受けそうな物を用意するように、とのことだったので、現地に向かう途中のコンビニで適当に見繕う。
今回セレクトした物がこれ↓
相方ケンジの直感的セレクトで、空のカフェラテ缶、ポテトチップス(濃厚3種のチーズ味)、北海道クリームシチューのレトルトパック、あとわかりやすいところでペットボトルを用意した。
これから何が始まるかが把握できない場合、私は思考が停止するようにできているので、どういった理由でこれらを選んだのかは聞いていない。
ただ、乳製品使用率が多い気がした。
これらをBCのポケットにしまい込み、いざエントリー!
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水深25mくらいまで潜ったところで、ポケットにしまった先ほどのブツを取り出して、と指示がでる。
が、横で相方ケンジが、ワタワタと玄関先で鍵が見つからないような人の仕草をしている。
ちょっとー何してんの。
まさかの紛失・・・?
どうやらエントリーの時にポケットから出ていってしまったらしい。
ペットボトルとポテトチップス(濃厚3種のチーズ味)は、海の藻屑となってしまった。
あーあ。ゴミ散らかしちゃダメじゃん。
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そこでまだポケットに生き残っていた、北海道クリームシチューのレトルトとアルミのコーヒー缶を取り出す。
海底で北海道シチューと記念撮影というシュールな画が頭に浮かんで、中身の確認より記念撮影を先にお願いしてしまった。
レトルトのパックの中身をプニョプニョ触ってみるが、個体はちゃんと残っている様子。これはお肉??
中身に水分が多いレトルトだけに、それほど水圧の影響は受けていないようだ。
そして、コーヒー缶。
水深25m程度でこの有様。亀裂が入るほど変形してしまっている。
ちなみに今回紛失してしまったペットボトルについて。
インストラクターさんの話によると、海底ではやはりボコボコに収縮するが、そこでタンクから空気を入れて蓋をして密封したまま水面に浮上すると、今度は通常の2倍くらいの大きさにパンパンに膨らむらしい。
それこそが息をとめたまま緊急浮上してしまった場合の肺の状態と同じことで、肺が破裂する危険があるのだということを視覚で認識する学びの予定だったらしい。
その説明を聞いて、ダイビングのレジャー的側面だけなく常に危険も隣り合わせであることを改めて確認し、水圧の凄さ、というものを改めて思い知る。
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ところで、海の藻屑となったポテトチップス(濃厚3種のチーズ味)。
食べたことがなかっただけに、非常に後ろ髪をひかれる思いだった。
想像でしかないが、もし海底だと水圧で中身まで粉々になっていて、濃厚3種のチーズ味だからサラダのトッピングにするとめちゃ美味しいかも!と、あとでふと頭をよぎった。
いや待てよ。次回はまずはスタンダードに「のり塩味」を今度BCに忍ばせてみようか。
次回、ポテチ海底持ち込みがNGだったら、どうしよう。
そうしたら今後の人生で、ポテトチップスをお菓子として食べずにわざわざ粉々にすることがあるだろうか・・とかいごちゃごちゃ考え出してまた止まらなくなるので、この辺でやめておく。
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