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→ 初めてのドライスーツ その1【足が上がって逆上がりが止まらないんですけどー】 の続き
どうやら私はダイビングに関して痛い目に合わないと、脳みそに「やってはいけないこと」が定着しないらしい。
初めてのドライスーツの二本目のダイビング。
インストラクター、そしてバディ、そのあとを私が続く3人で、岩場やトンネルの多い、割とアグレッシブなポイントを潜っていたときのことだ。
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前の二人が狭いトンネルへ入り、私もそれに続こうと思ったのだけど、何故か前に進まない。
ん?なんでなんで??
なんでなのーーー!
とにかくジタバタしてみるが一向にそこから動けない。
目の前の二人はトンネルのなかに消えてしまった。
ただでさえ初めてのドライスーツで気持ちに余裕がないところに加えて、まさかのこの状況。
置いていかないでーーー!!
血の気が引いた。すうっと寒くなってきた。
視界には見えないけれど、とにかく辺りを探ってみると、どうやらオクトが岩の隙間に挟まっているらしい。
あれこれまさぐりながら、ジタバタしながら、なんとか岩場からオクトが外れた。
あぁー良かった…
◇
そのあと先にいった二人と合流したが、泳いでいると、今度はなんだか背中辺りがフワフワしている気がする。試しにタンクを手で触ってみたら、なんだか安定感がない。
ん?もしかしてもしかして?
タンクを固定するベルトが外れてる??
ぎゃーーー!!どうしよーーー!!
タンクのベルトが外れているということが、そもそも状況的によくあることなのか、または緊急事態なのかもわからない。
と、ひとりガクブルしていたのだか、他の二人はレアキャラのお魚の撮影に夢中だ。
あぁーどうしよどうしょどうしょー…
と思いながら数分。
なんとかインストラクターさんに背中がおかしいというとこを伝えると、やはりベルトが外れてたらしい。岩につかまり閉め直してもらう。
はぁ…と安堵したのも束の間、やっとこ残圧計をみると、もう残圧30をきっていることに気がついた。
マジか!と思い、大慌ててそれを伝える。
もうこの時、慣れない水中で起きた出来事達に平常心を失って、完全キャパオーバー状態だった。
安全停止中も足が上がって一人ジタバタ。水面に出てみるとボートもいない。
しばらく待って命からがらボートに上がって残圧計をみたら、すっからかんのゼロだった。
◇
というダメダイバーのスペシャリストみたいな内容だったのだけど、身をもっていい勉強になったのは間違いない。
・オクトは絶対ブラブラさせておかないこと。
・おかしいと思ったら、さっさと誰か呼ぶ。
・ダメダイバーは、基本最後につくな。
・ダメメンタリティーな脳みそは、エアをたくさん消費する。
次回からは、同じ過ちはしないぞトホホ、と心に誓ったのでした。
※写真の場所と内容は、関係ありません。
→ 初めてのドライスーツ その3【私のドライスーツライフに、一筋の光が】 へ続く
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