今年6月に風邪のせいで耳抜きができなくて断念していた、DEEPスペシャルティーの4回目の講習を今回ようやく受けることができた。
無事これでDEEPスペシャルティー認定となった。
DEEPスペシャルティーの記録はまた今度として、私が【ホバリングの神】と崇める人物との、偶然且つ奇跡的な再会があったことを、ぜひここに記しておきたい。
◇
私は前回のDEEPスペシャルティーの講習中、ホバリング(水深5mの位置で、中性浮力を保ちながらロープに頼らず安全停止をしていること)ができないが故に、水深5mの位置のロープで大渋滞に巻き込まれ、非常に苦痛な3分間を過ごしていた。
その時の絵面がこれだ。
輝かしく光を浴びた頭部を至近距離で見ながら、オジサン達にぐるりと囲まれ身動きが取れなかった時の安全停止だ。
その時の状況詳細はこちらから
→ 「親禿(ハゲ好き)派」の私に起きた、安全停止中の悪意ある出来事。
この時、私は心に誓った。
絶対に、何が何でも、ホバリングができるようになってやる、と。
それからというもの、自分のウエイト量を見直し検証しながら、なるべく安全停止中にはホバリングで過ごすよう練習を重ねてきた。
結果ホバリングも安定してできるようになってきて、相方ケンジも驚いていた。
あの輝かしき頭の人は、私に試練を与えてくれた神のような人物だなと思い始めていた。
まさにホバリングの神、ホバ神だ。
◇
今回のDEEPスペシャルティーの講習でも、久々に会ったインストラクターさんが、私のホバリングの上達に驚いていた。
海から上がった後の船の上で、実はですね・・・と、前回のあの輝かしい出来事のおかげなんです、と皆で盛り上がっていた矢先のことだ。
岸へ着いて船から降りようとした時、正面から見覚えのある頭がやってきた。
そう、夢に見るほど脳裏に焼き付いている、あの頭が。
なんと、ホバ神だった。
「あぁ!○○さん!お久しぶりですね!!」
ホバ神は、インストラクターさんに人懐こい笑顔で声をかけてきた。
この二人も、まさにあの時以来の出会いだったようだ。
さすがのインストラクターさんも、このタイミングでの再会に少しだけ顔が引きつっていた。
◇
ホバ神は、私の事情など知る由もない。
しかし、やはり感謝せずにはいられない。
あなたのおかげで、私、成長しました。
私は思わず立ち止まって、彼の後姿を更に目に焼き付けた。
◇
ホバ神とは擦れ違いで海に潜ることになったので、遠目に輝かしき頭部を拝見しながら、悠々とホバリングをすることはなかったのは少し残念である。
だがまた人生に必要なタイミングで、私の目の前にホバ神は現れてくるだろう。
きっとそんな気がする。
だからダイビングは面白い。
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