今年の年明けは、相方ケンジとの石垣島でのダイビングからスタートとなった。
私たちにとっては、初の石垣ダイブ。
日程は4泊5日、ダイビングには3日費やし、合計9DIVE。
今回お世話になったダイビングショップはコチラ → 石垣島Breeze
<1日目>
・石垣島 大崎ホワイトストリート
・カメハウス
・大崎 ロコロック
<2日目>
・竹富島南 サブマリン
・パナリ ビッグコーナー
・黒島 虎の穴
<3日目>
・西表島 鹿ノ川 中ノ瀬
・西表島 インディジョーンズ
・竹富島海底温泉
石垣島といえば、やっぱりマンタ。
マンタ、一度はみてみたいよなー、と淡い期待を抱きつつ、というか、それ以前に重要なのは、天気だ。
ちなみにちょうど一年前、沖縄本島で潜っていたのだが、見事に滞在期間中、残念ながらずっと雨、雨、大雨。
キラキラなはずの沖縄の海が、 天気のせいで北海道の日本海みたいな寒々しさに思えた。
しかし今回は年末からの雨続きが、私らの石垣到着と同時に、待ってましたと言わんばかりに太陽が顔を出した。
おまけに、まるで冬とは思えないほどの暖かさも。
そうなると「晴れたのが自分のお陰」とかいう、恩着せがましいヤツが出てくるのが、だいたいの世の常だ。
相方の「俺様さすが」的な独り言が、なんだか耳につく。
なんでも、今年は会社員をやめて【 脱社畜 】をしたから、俺様のツキが止まらないらしい。
まあ、良きことは自分の運に絡めて考えたい気持ちはわからなくもないから、余計な口出しはしないでおいた。
そしてさらに暑苦しいことに、類は友を呼んで「俺様B」が同じ船に同乗していた。
この見知らぬ男性も、絶好のダイビング日和に完全に浮かれており、
「キター!俺の時代キタ━━━(゚∀゚)━━━!」と、ヘラヘラと笑いが止まらない様子だった。
その様子をみて「ふん、違うよ。俺の時代だから。」と、俺様Aがボソッと呟いていた。
本当に大人気のない人たちだ。
いや、アンタらの相乗効果も、ちっとはあるのかもしれないが、頑張った私に神様がご褒美をくれたんだよな〜フフフ♪と、私も心の中では譲らない。
ところで期待していたマンタだったが、今回私達は運よく見ることができた。
だが今回は、あえて竹富島海底温泉について書いてみたい。(マンタネタは次回に)
相方がどうしても行きたいと無理を言って連れていってもらったのが、この日本最南端の海底温泉の竹富島海底温泉である。
しかし、ショップの船長は猛反対だった。
その理由が、「冬の時期に行くと、海底温泉から出られなくなってしまう。」とのこと。
一度入ってしまうと温泉の外が氷水のような冷たさに感じてしまうから、二度と温泉から出られなくなってしまうという、恐ろしい場所らしい。
だから、「どんなに温泉に入ってしまいたい誘惑にかられても、入らない方がいい」とさえ言われた。
こわ。怖すぎる。
そんなにも冬の海底温泉は、人をダメにしてしまう威力を持っているのだろうか。
私たちは、リアルな失楽園を、味わってしまうのであろうか。
竹富島と石垣島の中間あたりで、ボートのエンジンが止まった。
海面の様子が、一部不自然な場所が見える。
そこのちょうど下が、海底温泉らしい。
その一帯は海底が泥っぽくて、ちょっとした動きで視界が悪くなってしまう。
中性浮力に気をつけながら、そろそろを進んでいくと、海底の無数の穴からたくさんの泡が噴き出している場所が現れた(間欠泉)。
へえええ、おもしろーい。
地球のエネルギーが、無数の泡となってわかりやすく見えるなんて!

すぐそこの近くに、塩ビパイプ?が埋め込まれている場所があった。
どうやらここが、お目当の海底温泉らしい。
ツーカ、ココデスカ??

勝手なイメージで、みんな仲良く温泉に浸かれる場面を想像していたのだが、実際はかなりシュールだった。
温泉に入るためには、中性浮力を駆使してフィン先を揃え、静かに塩ビパイプの中へスルスルと入らなくてはならない。
私は結局浮力調整に失敗してずっこけてしまい、詰め放題のニンジンみたいにパイプの中へ強引に突っ込まれてしまった(笑)


驚いたことに、マスクをしているのにも関わらず、ちゃんと硫黄のニオイが感じられる。
このパイプに入ると、中に溜まっていたであろう「湯の花」が、ブワッと噴きだすのだが、それを狙ってお魚たちが一斉についばむという、とてもカオスな状況になる。

「温泉が温かく快適すぎて、冬の海に戻れなくなる」という前触れは、石垣の人々の感覚だったのだろうか。
一瞬ヒヤッとして後ろ髪を引かれながらも、ちゃんと現実の世界に生還することができた。
ボートへ上がってきて、まずウェットスーツがすごく硫黄くさいことに驚いた(笑)。
地上の温泉ではここまで濃度?は、なかなかなさそう。
というわけで、なかなか他ではできない楽しい体験をしてくることができた。
ここは可能であれば、話のネタに行っていただきたい。
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