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セブ島ダイビング2日目のおまけ、アイランドピクニック。
ここで私にとって大事件が起きた。
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ヒルトゥガン島ノース、サウスでの2diveが終わり、ボート上でまずはビールで乾杯!
無事今回の旅行でのdiveが全て終わった安堵感もあって、ビールがやたらとすすむ。
ボートでお仕事している現地スタッフさんには、少し申し訳なく思いながら。
ボートは小さな無人島へ向かった。
そこは、バーベキューの簡単な設備があるだけの、エメラルドグリーンの海に囲まれた小さな島。
スタッフさんが火をおこして、食材を焼きはじめた。
もう、その美味しそうなニオイがたまらなくて、嫌でも気分が盛り上ってしまう。
葉っぱにくるまれて蒸されたご飯、たくさんの焼き物とフルーツでお腹いっぱいになった私たちは、島からの出発の時間までスノーケルで遊ぶことにした。
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ほろ酔い。そして周りは浅いビーチ。いやーたまらん!
一目散にマスクとフィンだけで相方と海へ飛び込み、ばしゃばしゃと泳いだ。
そして、とんでもないことに気がついた。
やばい。
私、泳げてる…(笑)
BCもウエットスーツも、何も浮力を確保するものは着けていない。
泳げないはずの私が、自分の体だけでスイスイと泳いでいたのだ。
泳げないアラフォー女が、ダイビングを始めてから一年弱。
アラフィフに足を突っ込んだ瞬間に、人生で初めて「泳げる」瞬間がやってきた。
そうだ。人間の体は浮くんだった。
それは、こんなに簡単なことだったんだ。
何に頼らなくても、自分の呼吸だけで水に浮く感覚を初めて経験した瞬間だった。
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よくダイビングの宣伝で新規のお客を釣りたい(言い方が悪いが)
お店側の謳い文句として、「泳げなくても大丈夫」というのをよく見る。
それを見るたび、最近まで「そんな軽々しく言うな。どれだけ私が苦労したと思ってんだバーカバーカ」なんて、心のどこかで思っていた(笑)
だが、本当にその通りらしい。
私は決して「大丈夫」なんて言葉で片付けられなかったけれど、確かにダイビングがきっかけで泳げるようになってしまった。
私がスイスイと泳ぐ姿に、相方ケンジもとっても驚いていた。
おそらく今回の旅行で、一番盛り上がった瞬間だったかもしれない。
だから人生は面白い。
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