この辺りの記事を検索してくる方が多いので、器材を買って1年半後の今、思うことを書き直してみたい。
→初心者ダイバーの、ダイビング器材購入タイミング
私はダイビング経験本数25本くらいで、重器材からドライスーツに至るまで一式揃えた。
その理由は、「この後もダイビングを続ける」と自分で確信したからで、ダイビングショップや誰かに勧められたからではない。
私は自分で買っておきながら、他の人には「別にレンタルでもいいんじゃない?」というスタンスだった。
あくまでダイビングはレジャーなのだから、スキー場へ行ってスキー板をレンタルするのとさほど変わらないと思っていたからだ。
だが今思えば、それは少し違っていた。
◇
自分の器材を持たない人が、レスキューダイバーのライセンス(RED)の取得を検討した時にショップ側から苦言を呈されていたのを目の当たりにしたり、(自分の器材の管理もしないのに、他人の命を救うというのは、ちょっと矛盾があるのでは?的な意味合い)
レンタルで過ごしている人と初見でバディを組みたいと思わない、的な意見を耳にすると、うーんそれも確かにそうなのかなと思ってしまう。
当然だが、海の中では器材がなければ呼吸することすらできない。
その中でバディの安全に対して、ある程度の責任を担わなければならないバディシステムという決まりがある。
だから、自分の器材を持たない=他人任せであることを「意識が低い」と捉える人がいたとしても、それも真っ当な意見だと思う。

結局のところ、器材を自分で揃えた方がいいかどうかは個人の判断。
けれど、スキューバダイビングのシステムが「自分だけ安全であればいい」というものではない以上、他人から見て、自分の器材を持つまたは持たない、というところにひとつの判断基準を置かれるケースもある、ということは認識しておいた方がいい。
◇
とはいえ、重器材はかなり大きな買い物になる。
これから買われる方は、色々比較検討して自分にあったものを購入くださいね!って言うのは簡単だが、結局のところ海の中であれこれ比較検討できる訳でもない。
実際は、自分がたまたま買った器材が「自分にあった器材」として、末長く付き合うことになるのだろう。
一度、ショップが主催するセミナーで、色々なメーカーのレギュレーターの使用感を比較検討したことがある。
こんな感じの状態で↓ 一つのタンクに様々なメーカーのレギュレーターがついていたものを、片っ端から空気を吸ってみた。

で、想像以上に驚いたのが、「こんなにも一呼吸での空気量が違うのか!」ということだった。
吸いやすい、吸いずらいものが顕著だった。
話によると、ダイビングの度に頭痛に悩まされていた人がレギュレーターを買い換えたところ、頭痛がなくなったという例もあるそう。
是非ともレギュレーターは、何らかの形で一度試してから購入してほしいと思った。
※ 私はDIVEWAYSのレギュレーターを使用しているということを、購入してから1年経って気がつきました(意識低すぎ)。丁寧な内部の作りもさることながら、すごく吸いやすいし使いやすいです。
◇
東京近郊の海では、器材レンタルとダイブの代金を合わせると結構な額になり、これをダイビングに行く度払うことになるとすれば、数字が重すぎて私ならだんだん海から足が遠のきそうだ。
器材を早い段階で買ったからこそ、私のようなダメダイバーでも意地で続けるしか選択肢がなかったので、今となってはよしとしよう。

この記事へのコメントはありません。