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ダイビングを始めた頃から、相方ケンジと「いつか沈船にデートしよう!」と決めていた。
東京からすぐ行ける沈船スポットとなるとやはり熱海だが、沈船に行こうと思うと、何かしら予定が入ったり風邪を引いたりして、結局何故か今だに行けないままだ。
そして4月中旬の先日も、熱海の沈船&今の時期しか潜れない小曽我洞窟へ!と決めて予定していたのに、なんとその日は熱海は暴風雨で全面クローズ・・・。とほほほ。またしても行けず。
熱海だけでなく、東伊豆の方はほぼほぼクローズという状況だった。
とはいえ・・・潜る気満々で伊豆に前乗りしてきているのに、海に潜れずに帰るなんて絶対にあり得ない。
ダイビングのこととなると行動が素早い相方ケンジが、海況を調べ上げる。
「大瀬崎なら開いてるらしいぞ・・・」
早速、大瀬崎で何度かお世話になっているインストラクターさんに連絡をする。
やったー!OKだって!
私らの間では、通説になりつつある「困った時の大瀬崎」。
今回もその通りになった。
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この日の大瀬崎は、湾内と先端のみ潜れるという状況だった。
オフシーズンとはいえ、他がほぼクローズという状態で大瀬崎に集中しているようで、ダイバー達で賑わっていた。
ここは大瀬崎。
雨風が激しくても波は立たないので、お風呂にちゃぽんと入る時のような安心感。
あぁほっとする・・・
透明度はあんまり良くなくて8mといったところだろうか。
いいかげん暴君ドライスーツの操作も慣れてきて、順調に潜っていく。
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目新しいコとしては、アカイサキ。
どうやらこの子は水深40mより深いところに生息しているお魚らしく、この時の水深20m前後の場所にいること自体が珍しいそうだ。
好きな人ならこれだけで今回のdiveはお腹いっぱい!くらいのレアキャラらしいが・・・
私には金魚にしか見えない。
それよりも、わかりやすさでハリセンボン。
やばい。カワイイ!
丸く膨らんで小さな胸びれと尾びれで泳ぐ姿がコミカルで、その一生懸命さと泳ぎが全く比例せず、ちっとも前に進んでおらず、なんだか気の毒になってくる。
触ってみたら、3ミリのグローブの上からでもしっかり針は刺さった。
泳ぎがダメでも、この針があれば大丈夫だね。
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あとはホウボウ。
ああ、この間食べたやつか。案外白身が繊細で美味しかった。
こんな蛍光色のオシャレなデザインの羽が付いていたのね。
と、暴風雨に負けず潜ってきた。
「困ったときの大瀬崎」今回もありがとう。
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