一月の末、熱海でダイビングをしてきた。
地上の体感気温は3℃、風が強くとても寒い日だった。
もういっそのこと、潔く全クローズしてくれれば諦めもつく。
だが熱海側も頑張って細々とでも海開きしていたものだから、やはり出向いてしまった。
海水で頭が濡れた後にボート上で風をうけると、頭が割れそうなくらいに寒い。
ふと遠くの景色を見ると、山々たちが白く雪化粧をしていた。
あれ、おかしいな。
私、リゾートダイバー宣言していたはずだ。
目も当てなれないほどのダメダイバーから卒業した私は、もうこんなクソ寒い海や、透明度のよくない海では潜らない、と決めたはずだった。
ああ、これで私もあのピラミッド型テッペンの特権階級か、と嬉しくなっていたのに。
→ 自分が、ついに『自称リゾートダイバー』になってしまった日。
私にとっては、ポツダム宣言並みに歴史的意義のある決め事だったはずなのに、あっさりと自ら覆してしまっていた。
※ 持っているダイビングライセンスのランクとかスキルとか、むしろ私にはどうでもいい。
リゾートダイバーであるか否か、というところに独自の価値基準を置いてしまっているから話が歪んでしまっているということは、一応理解はしている。
ところで先日の石垣旅行では、二人の生粋のリゾートダイバーに出会った。
一人は、石垣のダイビングをたまたまご一緒した俺様Bさんで、
「日本では、沖縄の海しか潜らない」と、豪語されていた。
バックフロートタイプのBCを使い、ダイビング器材をリュックひとつにコンパクトにまとめてしまう技もさすが。
ビジュアルからして、圧倒的リゾートダイバーの風格が漂う人物だった。
もう一人は、普段は海外や沖縄の海をメインで潜っているが、伊豆も時々潜りに行きますという男性だった。
経験本数は500本近いのに、「ドライスーツを一度も着た事がない」という決定的なリゾートダイバー要因をお持ちだった。
ではなぜ一度もドライスーツを着た事がないのか、と聞いたところ、
「トイレが心配だから」とのこと。
なるほどね。確かに。
先日参加したダイバー同士の飲み会でも、やはりこの話題が出ていた。
とある男性ダイバーは、ドライスーツで潜る時トイレが心配だからって、あらかじめパットを当てておく人もいますよ、と言っていた。
ちなみに、私が参加していたのは、御高齢ダイバーではなく若者ダイバーの集まりである。
え?そこまでして潜るんだ!とも思ったが、パットを実際に使う使わないはさておき、パットを当てている、というだけで安心感が違うようだ。
心配事があるとエアの持ちも変わってくるので、作戦としては賢いと思う。
スキューバダイビングは、【オンナがつい惚れてしまう、男の「カッコいい趣味6選」】に選ばれたりするのだが、どうしても生理的に下の方の問題がつきまとう趣味だということを、忘れてはならない。
→ ダイビングは、オンナがつい惚れてしまう、最高にカッコいい趣味なのだろうか?
※補足として、不思議と女性でそういう緊急事態に実際になったという話はあまり聞かない。
女性の場合は、念には念を入れて潜る前にきちんと用を足すからなのか、体の構造が実は本番に強いのかわからないが。
話は戻り、極寒の熱海ダイビングの際に相方が、「ちびっちゃった」とつぶやいていたのを聞いた。
ああ、やはりパッドを用意してあげた方がいいのか?
「3cc? 5cc? それとも15ccくらいだった?」
「え、わかんないよ、そんなの。」
ふーん。やはり量はわからないものなのか。
なぜ私がこんな質問をしたかというと、先日たまたま見たドラッグストアでの女性向け尿もれ用ナプキンの種類の豊富さに、驚愕したからだった。
微量では3cc用、5cc用、15cc用、また中量100cc、150ccなどと細かく分類されていた。
ああ、私はだいたい8ccだからこれを選べばいいわ、とかわかるの?と疑問に感じたからだ。
だから結局のところ、大は小を兼ねて、と選ぶしかないのだろうか?
仕事の最中立ち寄ったドラッグストアでしばらくの間、尿もれ用ナプキンを目の前に腕組みをして考え込んでしまった。
さて、これから器材のオーバーホールも控えていることだし、家には受験生もいる。
しばらくはリゾートダイバーらしく、寒い海には潜らずに大人しくしているつもりだ。
暖かくリゾートチックな海に行けるのが先か?
それとも海に枯渇してしまい、
耐えきれなくて春濁りの海へ飛び込むのが先か?
正直、この答えは自信が持てないでいる。
初めまして‼
ブログ楽しく拝見しています。
1月に中級ライセンスをとったばかりの、現役ダメダメダイバー女子です!
めちゃくちゃ共感してしまい、コメントさせて頂きました。
ノリと勢いだけでダイビングを始めたものの、あまりにへなちょこで、何一つ上手くいかず、まだ「ダイビングたのしー」と思えていません…笑
ボートダイブのボートの上で、激しく後悔している段階です。
周りはみんな楽しそうなのに、なぜ私だけ苦行なの‼と思ってたのですが、いつかは楽しく潜れる日が来ると分かって、希望が見えてきました‼
関西在住なので、関東へはなかなか行けないのですが、いつかどこかの海でご一緒できることを楽しみに、しばらくは苦行に耐えます!笑
なつさんへ
コメントありがとうございます!!めちゃ嬉しいです!!!
大丈夫です。そのうちボート上で、楽しすぎて鼻歌くらい歌える余裕がでてきます。
ブログでそのことを書いてからというもの、自分もまさに同じ!と共感してくださる方が案外多いことに、私が驚いています。
関西のスポットもいつかは潜りたい~!
どこかの海でお会いできることを!!