私は海に、
魚を見に来ているのか、
人を見に来ているのか?
ダイビングに来ていて、たまにわからなくなる。
◇
この男性二人組は、どんな背景があって一緒にここに来ているのか?
一人が敬語、一人がタメ口で。
上司と部下?
それとも先輩、後輩?
一見、美女と野獣系のカップルは、
男女の付き合いと、ダイビングという共通の趣味と、
どちらが先だったのか?
そんなことを当然知る由もないのだが、なんだか気になってしまう。
◇
まだスキューバダイビングを初めてそんなに長い期間が経っていないからか、純粋にスキューバダイビングをしている人種というものに興味があるのかもしれない。
特にスキューバを趣味としている女子はどんなタイプの子が多いのか、かなり気になる。
実際かなり可愛い若い女の子も多くて、ネイルも海辺に映えるデザインが施されていたりして、そんな指先が手際よく機材のセッティングをしてたりすると、なんだかカッコイイなあぁぁなんて思ったりする。
私もネイルをしていないと日常何かとテンションが上がらないタチなので、年相応にやっているのだけど、実は女性のインストラクターさんにはあまりいい顔をされなかった経験がある。
特にドライスーツの着脱の際に、首や手首の柔らかいゴム部分をツメで傷つけないかと気になるようで、
「はいっ!ツメ気をつけて!!」
「あ、あぁっ!!優しく!!ツメ立てないで!!」
などと、こちらの手先の動き一つで声をあげられると、ちょっとビミョーな気分になったりもする(笑)
ドライスーツも大切だが、日々ダイビングのためだけに生きているのではないので、こればかりは譲れない。
機材が重かったり力が必要で気がついたらツメががっつり折れていたり、なんて悲惨な目にもあったが、やはりネイルは日々のエナジーだ。
◇
日焼け対策に関しても、女子それぞれだ。
先日は、もう一ミリだって紫外線を避けたい女子が、海に潜る寸前まで何者か全くわからない覆面状態になっていて驚いた。
目の周りだけが出ているフェイスマスクに加え、農作業帽子にサングラスというスタイルだった。
一見周りの人を思わず黙らせてしまう程の怪しさで、謎のオーラに包まれていたが、素顔を拝見すると、マリンスポーツをしているとは思えない色白美人で、マツエクやら何やら細かな管理が徹底されているのが一目瞭然だった。
ここまでくると素晴らしい、の一言だ。
いずれこんなのも出現するのではないかと思っている。
◇
ダイビングをしている女性を見てみると、もちろんカップルや女子同士、またはグループで、という参加が多いけど、実は割と単独で参加している女性も多い。
ダイビング好きすぎて、今日だけは日常を投げ打って来ちゃいました、とか、私、職業は○○(素晴らしい職業)なんですけど時々マーメイドになるんですよね、みたいにダイビングに来た理由は様々で、話をしてみるとそういう女性達は人間的に深みがあって、相当面白い。
私は人を観察するのが好きで、ついついカテゴリ分けしたくなってしまう悪いクセがある。
だが、私ごときが一概に語れない程に、スキューバ女子はかなり多種多様で面白い生き物のようだ。
これからもどんな人たちとの出会いがあるのか、楽しみである。
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